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こんなにモテたっけ??

第8章 竜ちゃん

空「遠回りして帰ろう」

『うん』


『あ、あのさ、いやな音しない?』

空「喧嘩の音でしょ」

そこ、普通に言うか?
可愛い顔して、すごいこと言うなぁ

『こっちから行くの?』

空「別に大丈夫だよ。
この辺喧嘩多いいから、気にしなくても
いいから。」

いやいや、気になるから…


『って、えっ!!!』

思わず声が出て喧嘩してる人に気づかれた


『り…りゅう…ちゃん…?』

喧嘩してるのは、竜ちゃんだった…
相手は…


……先輩!?

上履きの色からして先輩だよね…
それより、先輩倒れてるし…
これ、竜ちゃんが…?


私は、竜ちゃんのとこに駆け寄った

『あ、あのさ、何やってんの?』

竜ちゃんは口元から少し血が出ていた
だけど、ほとんど無傷………すごい…
それに比べて先輩は、血だらけ…
ここ中学校だよ…

竜「ヤバイとこ見られたな…」

『ねぇ、竜ちゃん何やってんの?』

空「見ての通り喧嘩だよね♪
お~ざ~きくん!」

竜「うっせぇなぁ!
てめぇは黙っとけ!!」

はぁ、何でまた喧嘩売るような言葉を言うかな…

『竜ちゃん私の質問に答えて』



竜「朝呼び出されてここに来たら、
いきなり、殴られたから殴り返した。
そんで、今に至る。」

殴られたって、口の傷はそれで…
ということは…



……それ以外殴られてないってこと?
竜ちゃんすご!!!


空「彩夏、驚いた顔してどうしたの?」

竜「どうせ、俺の事すごいとかって思ってたんだろ」


その通りです(-_-;)
やっぱり私顔に出やすいのかなぁ?


竜「ごめんな
喧嘩なんかして…」

『男はプライドがあるんでしょ…』

しょうがないよね…
うん。しょうがない、しょうがない。

竜「お前、男でもないのに何で知ってんだ?」

『十夜に教えてもらったの。
でも、喧嘩はしないでほしい…
竜ちゃん怪我するよ…』

竜「あぁ、悪いな
喧嘩は控えめにするよ」
『控えめじゃなくて、
絶対にしないの!!!わかった!!!』

竜「あぁ、わかったよ」

『約束だよ』

竜「それは、できねぇ…」

『なんで!』

竜「俺は、喧嘩は売らないけど、売られた喧嘩は買う。
それは、許してくれ」

『怪我してほしくないもん…』

私は少し拗ねて言ってみた
でもほんと、怪我してる竜ちゃんはやだ

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