続・捨て犬
第7章 怒ったり…しねぇよ?
手荒れも良くなり
エミはまた
毎日パン屋で
バイトをするようになった
良くなったとは言え
相変わらず
ゴム手袋をしないエミ
だから
クリームを
塗ってやるという
日課は続いている
「エミ、おいで」
歯磨きを終えて
寝る準備ができたら
エミを座らせ
手に
ハンドクリームを
ぬってやる
ゆっくり
あっためるように
指、一本一本丁寧に。
塗ってる俺が
眠くなる程
ゆっくりと。
手袋は
たまにしかしない。
神経質なエミは
眠れないらしいんだ
いつも
気持ち良さそうに
眠ってるけどな(笑)
「手袋、するか?」
「いや…」
「ちょっと荒れてきてるから
した方がいいな」
「えっ……」
「そんなに嫌か?」
「だって……」
「だって、なんだよ」
「カズマ……
意地悪…するから…」
「ククッ
しねぇよ(笑)」
えっちする時
手袋はめさせて
ちょっと…意地悪したのが
引っかかってるらしい
そう言えば
あれからセックスは
していない
まぁ
散々やってたから
あん時。
だから
あれだ
ちょっと…休憩。
反省してんだ、俺。