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続・捨て犬

第2章 もう一回・・・

ホテルを出て
家に帰ると
エミは急いで着替えてるのが
笑えた

落ちつかねぇんだな
多分

もちろん俺も
肩の凝るスーツをぬいで
スウェットに着替えた


「あぁ〜家はい〜なぁ〜
エミぃ、腹減ったぁ〜」

「うん!
カズマ、ケーキ食べる?」

「あ、いやぁ〜…ケーキは
後でいいや。
お茶漬けとか食いたい」

「ん、分かった」

それから
エミも一緒に
お茶漬けを食って
片付けを終えたエミを
背中から抱きしめながら
俺は煙草をふかした

「しばらく仕事休みだから
ずっと一緒だな」

「うん」

「うれしいか?」

「………」

え?返事無し?

「エミ?聞いてる?」

「えっ?」

ちょっと驚いた顔で
エミが振り向いた

「聞いてる?」

「何?」

なんだよ
聞いてなかったのかよ…

「いーよ、なんでもねぇし」

「カズマ……」

「なんだよ」

「あのね……」

ん?

「どした?」

「ケーキ…食べる?」

「ぶふっ(笑)
そんなに食べたいなら
エミ食べていいぞ(笑)」

ケーキ食いたかったのか。
かわいいなぁ

「カズマ…食べる?」

「や、俺は…夜でいいや」

正直、甘いもんは
あんまり好きじゃねぇから

するとエミは
また俺に背を向けて
俺の両腕を自分に巻き付け
そして
俺に
もたれかかった

たまんねぇな

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