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続・捨て犬

第12章 違うと思う

変な奴がいたら
周りの従業員の人は
ちゃんとエミを
守ってくれるはず


なんも
心配いらねぇじゃねぇか


エミが
やる気になってんだ

俺が
ジタバタして
どーすんだよ



「カズマ・・」




「ん?」




「サンタ・・やる?」




「やるよ?」





エミは
振り向いて
嬉しそうに笑った


わぁ

なんかすげー
うれしい


さっきまで
ちょっとエミの様子が
おかしかっただけなのに

数時間
笑顔を見れなかっただけなのに

エミが笑うと
こんなにも
嬉しい



「うれしいか?」



うんっ
すごく嬉しい!

そんな顔で
エミはうなずいた


「かっこ悪いのに?」



「かっこ悪くないよ?」



「そうか?」






「うん

カズマは



かっこいい・・」




エミは
そう言って
ちょっと照れて
俺に抱きついた



なんて
いい子なんだ


泣いちゃいそう







「エミ・・キスして」




「ん・・」




俺の胸にうずまる顔を
俺から離さないように
エミは頬を
すりよせたまま
ゆっくりと
這い上がり

そして

キスの寸前で
ちょっと照れ笑いをして
俺に唇を重ねた




「かっこいい彼に

もっと
すごいのやってくれよ」




そうねだると
エミは
小さな舌先を
ほんのちょっとだけ
俺に出して見せて


口角をあげて
笑った


っ・・・



もう

たまんねぇ~~!!

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