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続・捨て犬

第13章 なぁ、どっちだよ

場所は
俺が見つけた時と同じ
シンクの下の
扉の中


ガサガサと
紙袋の音をさせながら
エミは
ちょっと
恥ずかしそうに
戻ってきた




「これ・・・」



俺の前に
ちょこんと座る
エミから

俺は
今年も
プレゼントを
もらうことができた




「ありがと・・エミ

見ていいか?」




小さく
頷くエミを見てから
俺は
紙袋の中を覗き込んだ


エミからの
プレゼントは

あったかそうな
マフラーだった




「すげぇ あったかそう・・

エミ、巻いてくれよ」




「・・うん」




エミは
俺の前に
膝立ちになり
頬を緩めながら
俺に
マフラーを
巻いてくれた




「あったけ~~~!!

エミ、ありがとな

すっげぇ うれしいよ

エミ~~~!!」




そう言って
俺は
マフラーを巻いたまま
エミを抱きしめ

そのまま
エミを
姫抱っこした



「カ、カズマ」




「俺、今日
マフラーしたまま寝る」




「クスッ」




「エミは
まだまだ軽り~な~

ケーキ
いっぱい食えよ?エミ」




「う、うん」



そして
エミを抱えたまま
俺は
ハンガーに掛かってる
自分のコートの前に立った

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