続・捨て犬
第14章 あたり
次の日は
やたらと
天気が良く
エミに
せがまれて
俺はまた
公園で桜を見ていた
桜も
もう終わりで
ちょっと
強い風に
枝をゆらしながら
桜は
花びらを
散らしていた
そのかわりに
綺麗な緑の葉を
キラキラとさせ
それを
眩しそうに
エミは見ていた
「きれい・・・」
「夜も綺麗だったけど
やっぱ
昼間の方が
綺麗だなぁ・・」
そんなことを
言いながら
萩原を心配した
「どうして・・」
「?」
「ケンカしちゃったの?」
あぁ、萩原だろ?
「そうだな・・
ケンカ・・・だなぁ」
すると
エミが
両手の人差し指を
向かい合わせに立てて
何か
ぶつぶつと
話し始めた