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続・捨て犬

第15章 早く大人になって



「それとね…」


エミの
つたない話は
風呂に浸かっても
続いている


俺は
エミを背中から
軽く抱きしめ

エミの首にかかる
ネックレスを舐めながら
話を聞いていた



「新しい人がきたの」


「ふーん…ちゅっ…」


俺、まだ
ちゅうしてねぇ…


「女の人」


「ふ〜ん…ぺろっ…」


「カズマ…」


「ん〜?」


「それでね」


「エミ…」


「なに?」


「こっち向いて」


「なに?」


「帰ってきてから
まだ、ちゅうしてねぇ」



エミは
顔だけ振り向いて
そーだっけ?
って顔。


「してねーの!

忘れたから
お仕置きな?」



「やっ…んっ…んんっ

きゃっ、やだっ…」


エミを風呂の中で
くすぐると

エミは
子供のような顔で笑った


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