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続・捨て犬

第16章 いくつ?


「決まったのか?
何着て行くか」


キスをやめて
話しかけると

エミは
嬉しそうな笑顔で
大きく頷き
身体を俺の方に向けて
座りなおした

そして黙ったまま
携帯を開くと
由香ちゃんとの
メールのやりとりを
俺に見せた


もう

テーブルの上の
食器は
気にならないみたいだった
(苦笑)


「そっかそっか
美容院に行ってから
会場に向かうんだな?」


「そう」


「俺は?」


「・・?」


「あっちで合流?」



「・・・?」



クスッ


まぁいい
後で由香ちゃんに
メールして聞いとくよ


俺は
エミの
頭を優しく撫で

もう一度

あんまり
しゃべらねー
エミの唇にキスをした



早くお前を
全部
俺のものにしたいよ


萩原みたいにさ


戸籍ごと


全部




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