続・捨て犬
第18章 最終章②・・・カフェ
ふぅ〜〜…
カフェが近くなると
エミとの電話を切り
俺は
大きな溜息を吐いた
全ても
話すつもりなんだ
エミのことも
俺達の
これからのことも…
「カランカラン…」
?
少し先のカフェから
扉が開いた音が聞こえた
薄暗い中
眼を凝らすと
カフェから出てきたのは
……おばさん
ヤベェ
俺、もう
泣いちまいそうだ
「カズマくーん」
大きな声で
名前を呼びながら
手を振るおばさんは
笑顔で
それを見る
俺の顔が
歪んだ
「あら?一人?
エミちゃんは?」
矢継ぎ早に
おばさんは俺に話しかけながら
さ、入って
とでも言うように
カフェの扉のところで
俺の背中を押した