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続・捨て犬

第19章 最終章③・・・本性

「じゃあ、よろしくお願いします」

「はい。どうもご苦労様でした」


穏やかに笑みを浮かべながら
女性とのやり取りが終わると
回覧板に気を取られたのか
ガーレージのシャッターを開けたまま
男は玄関へと向かった。


「どうするカズマ。
今行くか?」


「……」


予想外の男を目の前にして

いや

この男が
もし本当に親父なら
予想してたより
恐ろしい…

そう思ってしまった俺は
萩原の「今行くか?」
というその言葉に
返事ができないまま
立ち尽くしているうち

その男は
玄関の中に姿を消してしまった。


「カズマくん」


そんな俺を心配したのか
おばさんが俺に声をかけた。


「あの人なら話せば
分かってくれそうじゃない?
危険な人には見えないし
おばさんも一緒に行って説明…」


その時だった。


「ドンっ!!
ガシャーーーン…ドン!」


家に灯りが点いた途端

白い豪邸から
物騒な音が響き渡った

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