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続・捨て犬

第3章 近っ。


それから俺は
萩原を呼び出し
由香ちゃんを
引き取ってもらった


2人を送り出してから
店を出て
俺はエミと
手をつないで歩いた


「なぁエミ
由香ちゃんに
何・・教えたんだ?」


「えっと・・・
由香ちゃんに
聞かれたこと答えたよ」



「あぁ、そっか
じゃあ、何聞かれた?」



「初めての時
痛かった?って・・」



「あ~なるほどなるほど
そんで、エミは
なんて言ったんだ?」


なんか
ちょっと聞きたい、俺


「覚えてないって」


「え?」


「覚えてないの」


あ・・・
エミの初めてって

……父親

なにやってんだ俺
最低・・・


「ま、みんな
そんなもんだよ、うん。
お、俺も覚えてね~し
あ、そだそだ
カズマのえっちは上手~?
とか聞かれたんじゃないのか?
由香ちゃんなら
聞きそうだ、うん」


「聞いてた」


もぉ〜…


「やっぱりか。
で、エミ・・・」


「カズマでしか
感じたことないって言った」


うっ

お前・・・・
そんな恥ずかしいこと


うれしいけどさ
由香ちゃんの
驚く顔が
目に浮かんで
俺は苦笑いをした


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