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続・捨て犬

第21章 最終章⑤・・・完結


「ん…カズマ…」


「おはよ、エミ」


「ごめんな、起こしちゃったな」


「ううん…もう…起きなきゃ…」


「いいよ
疲れただろ?」


「ううん
行かなきゃ」


「カフェか?」


「うん」


エミは
寝返って俺に顔を見せると
少し
照れながら微笑んだ


こんなにも
ゆるっとした笑みを見たのは
久しぶりだと
気づいた


よかった


エミが
元気になって


「何時?」


「ん?…もう昼だな」


「ううん、何時?」


「え?あぁ(苦笑)」


カフェに行く時間のこと
言ってんだな?

俺は
妙にエミが可愛く思えて
エミの頭をくしゃくしゃって
撫でてから
ぎゅーーって抱きしめた


「っん、カズマっ…」

「エミのこと
好きでたまんねぇ!!」

「カズマ」

「エミーーー!」

「ね、カズマ」

「ん?エミも好きか?」


「カズマ」


「ん?」


「何時?」


クスッ

俺の『好き』って言葉は
どこに行ったんだよ


エミが
『好き』って
なかなか言ってくれないせいか
いつまでたっても
自分ばっか
エミのこと好きみたいで


「由香ちゃんから来てるかも…」


俺が抱きしめてんのに
メールを確認したくて
携帯を取ろうとするエミに
無理矢理キスをして
舌をねじ込んで
俺はエミの上に身体を重ね


「んっ…でんっ…めるっ」


いたずら
したくなるんだ


ちょっと困らせて…




俺の方


見てて欲しくて

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