テキストサイズ

続・捨て犬

第5章 ひでぇよなぁ・・・俺

エミの
まぶたが
少し重くなったころ

エミの名前をよんで
上を向かせ

その
少し開いた唇に


舌を入れた


酔ったエミの舌は
とろけるように
柔らかくて

俺まで
どうにかなりそうになる


酔ってるな・・エミ・・


そう思ったのは
いつも
エミの口内にばかりある
2人の舌が
俺の中にあったからだ


エミは普段
俺に舌を入れない

いつも
俺ばかりが
がっついて

いつも
俺ばっかりエミが好きで

いつも
俺ばっかり
エミを風呂に誘って

いつも
俺ばっかり
お前に触れたがって

いつも
俺ばっかり
お前にメールして

いつも
俺ばっかり
セックスをしかけるんだ


好きって
言葉だって


俺ばっかり。


エミは
ちょっと
酔ってるだけ

そんな理由だって
わかってるけど

今は
俺の中で
うごめくエミの舌が

愛してる
って言ってくれてるみたいで…


なんか

俺は
泣きそうになった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ