ずっと好きって
第2章 修学旅行
「え…えぇ⁉私も好きなんだよねぇ!」
「えっ⁉」
隠したって、仕方がないんだ。
自分に素直にならなきゃ。好きって、わからないと。
「ん…あ、朝?」
「あ、やっと起きた?ww」
あの後、私と女の子、まゆがライバルみたいになった。
正直、どちらかと言ったら、私の方が有利だと思う。
私と裕太は6年も一緒にいた。
まゆは今年で私たちと同じクラスになるのは、初めてだった。
まゆが裕太に恋したのは、ほんとこの前。
まゆの友達が裕太にバレンタインのチョコをあげるのに、付き添ったのが始まり。
そのことを覚えてて、同じクラスになって、だんだんと気になっていったらしい。
…そっか、まゆも好きなら、もっと積極的にいった方がいいよね?
そう思って昨日は寝たのだった。
「今日で帰るんだよね?」
「うん。最後にあの寺見たら、バスでね!」