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『無題』(今現在は)

第2章 ~夜の仕事~



街はネオンが灯り

昼間の静けさとは

うって変わって

賑やかになる

倶楽部

『藍菊蝶』

もネオンが灯る

ホステスたちが

来客した男性たちを

お相手する中

春風春菜は

カウンターボーイと共に

お酒やオツマミを

テーブルに運ぶ

時々

酔っぱらいのお客様に

ホステスと間違われて

接客しそうになる事も

しばしば

あるが

そこはホステスの女性たちが

助けて下さる

和服姿の女性も

春風春菜も

後々のホステスは

望んでいない事で同意

春風春菜のやりたい様に

やらせる和服姿の女性

春風春菜も今も

自分が何をしたいのか

分からず

決まっていない

例え

その時が早かろうが

遅かろうが

春風春菜自身の人生

じっくり見守る事に

している和服姿の女性

ただ

この不景気が

いつまで続くのか

分からない



『藍菊蝶』

を続けていけるのか

先が見えない事に

どうしたものかと

頭を悩ませる和服姿の女性

春風春菜も含めて

ホステスの子たちに

家族が居ない

見放す事なんて出来ないし

考えてもいない

和服姿の女性であった

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