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『無題』(今現在は)

第1章 ~春の風~

分からないが

この高校では

この仕方で行っている

だからと言って

早く登校させる訳でもない

普通通りに登校させている

一様の生徒たちへの

登校リズムを

狂わせない考えである

そんな中

男性の先生たちが

マイクロフォンを片手に

クラスが分かった

生徒たちから

その教室へ行く様に

促しながら

クラスが分からない

生徒たちが居たら

声を掛け

分かっている生徒と一緒に

行く事を指示したりする

そんな中

腕時計を見て

登校時間終了の刻

校門に立っていた

池田晶子と男性の先生が

生徒が来ない事を確認し

校門の門を閉める

その時

何処からともなく

慌ただしい声が聞こえた

「待ってぇー!閉めないでぇー!」



その声に

池田晶子と男性の先生は

校門の門を人が

入れるくらいに開け

学校の外に出て見ると

急いで走って来たからか

転んで倒れている

女子生徒を発見する

その女子生徒を見て

直ぐに分かったかの様に

額に手を添え

ため息を付く池田晶子

その女子生徒は

春風春菜

一年生から受け持っていて

世話の掛かる

生徒の一人である

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