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『無題』(今現在は)

第3章 ~出来ない訪問~

「施設での激しい口調からですかね…それが甦るのか…暴走…崩壊…放心状態に、なってしまうんです…。」

と言う藤原真紀に

気付く池田晶子

「優しく声を掛けられますか?池田先生?あれこれ聞く事…言う事をしない様に春風さんと接する事が出来ますか?」

と言う藤原真紀に

何も答えられなくなる

池田晶子

「今の本当の春菜を見て頂く事は出来ますよ、晶子先生。お約束を守って頂けるなら…真里子先生が今回、この様な形で晶子先生と合わせのは、何かお考えがあるからでしょう?(笑)」

と言いながら聞く藤原真紀

「ええ…春風さんにとって三年生の最後の学校生活…元の春風さんになって、この学校を卒業してもらいたいと思ったの…もっと早くに、そうするべきだったわね…ゴメンなさいね…池田先生…。」

と言う関真里子

とは言え

私一人

いや

夏風夏希たちも協力を

お願いしたとしても

果たして春風春菜を

元に戻す事が出来ただろうか

と考えてしまう

その事を知って

春風春菜が一人ぼっちに

なってしまったら

私は教師としても

一人の人としても

生徒一人を救えない様では

この先

誰一人として救えないと

思う池田晶子

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