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『無題』(今現在は)

第1章 ~春の風~

「うぅ…ですよね…(泣)。」

と泣きそうな顔をしながら

両手人差し指を付けて離して

チョンチョンと言う仕草を

する春風春菜

「あのぉ…。」



すっかり忘れ去られている

男性の先生に気が付く

「あっ!すみません。春風!先に保健室へ行って、その擦り傷を手当てしてもらいな!」

と言う池田晶子

「はい!おはようございます(笑)。」

と言う春風春菜

「ああ、おはよう(苦笑)。」

と挨拶返しをする男性の先生

「教室は3年3組だからね!間違えるんじゃないよ!」

と付け足す様に言う池田晶子

「は~い!」

そう言って校舎へと行く

春風春菜に再度

ため息を付く池田晶子

「本当に、すみません。」

と男性の先生に言う

「いいえ(苦笑)。僕らも行きましょう。まだクラスが分からない生徒が、いるかもしれませんから。」

と言う男性の先生

「そうですね。」

と言い

校門の門を閉め

校庭に向かう池田晶子と

男性の先生

その時

春の風が池田晶子の肌を

通り抜けて行き

心地良い感じがした

校庭では

ある程度

生徒たちが自分のクラスが

分かり移動していた

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