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愛憎

第124章 針

針の先が皮膚に入る瞬間
明日への希望が
削られていく

どうしようもない悩みに
人は立ち向かう

1人で?
挑むなんて
そんなバカな事しないでよ

伸ばされた手に気付いてよ
そこにあるじゃない

掴めないプライドなんて
いらない

あたしは
前に行くから

どんな
厚い壁でも
あなたとなら
壊して行ける


籠の中に居ても
違う場所には飛べない


新しい朝がきたら
一緒に行こう

その針を抜いて


その身体に刺さる痛みを
分かち合いながら
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