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愛憎

第25章 月を見上げ

寂しげに月を見上げ

カーテンに潜む悪魔に
微笑みかける


どんなにあたしが
冷たくあなたを拒否しても

追いかけて
あざ笑い
引きづりあげるのがわかるから

抱き締めてもいい
キスしてもいい

冷めた瞳の奥が見たいから


裏切られようと
罵倒されようと


何回だって
あなたを抱き締めよう


この腕がひきちぎれようと
あなたが必要なら
カーテンの奥の秘密へ触れよう


抱き締めよう
何回だっていい

この想いは
もう変わらない

壊されてもいい
砕かれてもいい

あなたを総て受け入れよう

そして見上げた
月があなたに優しければ

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