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愛憎

第62章 覚えていてね

寄せてわ
返す
波を
裸足で蹴りあげ
夏の女神になる


blueのワンピース
腰まで上げて


もう
若くない素足が
何年ぶりかの太陽を浴びた


あなたが知らない
あたしが居るの


綺麗なままの
あたしをおぼえていてね


あなたが
愛した
あたしを忘れないで



この短い夏が
二度と経験できない夏になるから

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