帰り道
第1章 別々の道
私にはバスケ部に入っている、幼なじみの西岡 大輔(ニシオカ ダイスケ)がいた
大輔は小学校から、ずっと一緒で
それこそ気持ち悪いぐらいにクラスも小学校、中学校と9年間一緒だった
当然、すごく仲が良くて何でも相談できる頼れる奴で
…―私の初恋の相手でもあった―…
私もバスケが好きでバスケ部に入っていたし、大輔と家も近所だったから、よく一緒に帰ったり部活終わりに買い食いしたりして遊んでいた
でも大輔に私の"想い"は伝えていない
いや、伝えていないのじゃなくて私が"伝えれない"のか
幼なじみって関係が壊れて離れるのがイヤだった…
…それに、噂によると大輔には好きな人がいるらしかった