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精霊と共に 歩睦の物語

第12章 歩睦、知識を集める

信司「六叉家の柱について、話そう」

景「六叉家の説明はしたね」

歩睦「うん。土御門の家がその一つなんでしょ…」

信司「昔は六門家とも呼ばれた。

朝廷は都に戻らない意思を表明した橘花媛の守護を名目に、
p新しい役職を作った」

景「その役職が『守護門』という」

歩睦「門?門番をしていたの?」


景「門番でなく。門そのものになるのよ…」

歩睦「そのもの?どう…ゅ…」

 歩睦の質問に景が答える前に、かぶせるように信司が話す。


信司「門は六門を配置した!

土御門(つちみかど)
風御門(かぜみかど)
水御門(みずみかど)
炎御門(えんごもん)
雷御門(らいごもん)
氷御門(ひよごもん)

それぞれに社(やしろ)を立て、それぞれの血族が治めている」

歩睦「父さん?」

信司「まずは、きちんと知識を持て…そして、そして色々説明していく」

 苦しそうな顔の信司。

歩睦「分かった」

景「気になる言葉とかあったら、メモしていれるいいわ…後で、聞きやすいでしょ?」

歩睦「うん…」

 歩睦は両親の顔を交互に見ながら返事をした。

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