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ギガキモス青春白書

第5章 ヒゲと不愉快な仲間たち

祐松と別れて3カ月後。

灰音はボケゲーというショボいゲームしかおいてないSNSにココナというハンネで入った。
ケータイ番号やメアド、セフレ募集を日記やつぶやきに書いても全く消されないSNSとは名ばかりの出会い系サイト。ここで同い年のクローズこと本名・温水勇と出会った。

何度も何度もしつこく彼女になってください!と言われ、根負けしてつきあいはじめたが…。

勇とはじめてのお泊まりデート。
岡山駅の瀬戸大橋線ホームで。
「なーなーお金かしてくれん?」
「金?なんに使うん?」
「ツレにお金かりとってあさって3万かえさにゃいけんのんじゃ。」
「3万も持ってきてねんじゃけど。(ほんまは4万あるけどかしとーねーし!)」
「なんぼ持っとん?」
「2万。」
「じゃあ2万でもえーからかして!」
「なんで2万も出さにゃいけんのんなら!財布からになるし!!」
「えーが別に!給料入ったら絶対かえすけー!お願い!お願いします灰音様!お金かしてください!お願いします!絶対絶対ぜーったいかえしますから!!」
と 土下座して頼む。近くにいた人が一斉に灰音と勇の方を釘付けでみる。
みてきた人を灰音が睨みつけるとスーっと消えていった。
「じゃあ…2万かすわ。」
「わーい♪」
「うぜっ!!」
「あ!4万あるが!3万かしてや!」
「嫌じゃ!」
「絶対かえすけー!俺のこと信じて。ハニー。」
「(キモッ!)もうわかったけーさわるなや!」
けっきょく勇に根負けして3万かすことに…。

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