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大渕芹奈

第4章 先生と私

<それで、返すのを忘れてて、偶然読んでしまったんだ>


先生は黙ってしまった。


何か言ってほしい。何でもいいから、沈黙だけはやめて…

<これが実物>

私の前に、一枚のノートの切れ端が置かれた。

【読んで…いいの…?】

<芹奈宛だ。芹奈が読まなくて、他に誰が読むんだ>

私は手紙を読み始めた。

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