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トラウマあり

第3章 紅葉花色高等学校

ー京子sideー

今私は、走ってる。

体育館裏の水道場に向かって。
先に翔がいたらどうしよう。

どうせあの子のことだから、また痴漢をやっつけてきたと思う。

よし、まだいない!!

はぁはぁ

あ、来た!!
つい、水道の後ろに隠れた。
「おはっよ!」

全力で走っていた翔に
「わ~~~~」

叫ばれた。

「おはっよ。朝から元気だね」

「・・・おはよ。別におどかさなくていいと思うのは気のせい?」

憎しみこめて言われた。

「え~~。だって面白くないじゃん」

適当にごまかす。

やっぱり、朝から男に触ったんだね・・・

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