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夜の犬と首輪

第1章 1

ただいま、と心の中で呟いてドアを開ける。


―ガチャ―――


母と男のいるリビングには向かわず、真っすぐ自分の部屋に入る。


髪をまとめ、着替えて家を出る。

街で時間を潰してから、バイト先のコンビニに行く。


ル「こんにちは、店長。」

店「こんにちは~、ルカちゃんいつも早いね。」

ル「すみません。早過ぎですか?」

店「いいよいいよ、こっちも助かってるし。」


週2日のバイトは18時から22時までの4時間、

時給は800円。


近くに繁華街があるせいか、夜になるとヤクザみたいな人達が溜まっている。

バイトを始めたのは高1の2月からで、バイトが終わって10分後にコンビニを出たら、突然声を掛けられた。

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