
夜の犬と首輪
第1章 1
「ねぇ、君かわいいね。いくつ?遊ばない?」
「えっ、あ、いや…結構です…」
「そんなこと言わないでよ~!」
その時は怖くて死ぬかと思ったが、ナンパは今はもう慣れた。
最近では家に帰るくらいならあんたと遊んだほうがまだいい、とまで思うようになった。
色々と考えながらも時間は過ぎ、22:00になった。
ル「お疲れ様です。失礼します。」
店「お疲れ~。」
コンビニを出て、イヤホンを耳に付けて家に向かう。
ただいま。
―ガチャ―――
家の中から喘ぎ声が聞こえる。
リビングで母と男がイチャついてるんだろう。
なるべく聞かないようにして、お風呂に入り、寝る。
一食くらい抜いても死にはしない。
