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井上真緒編

第3章 3

母「それはな、あの連中も、不幸のエネルギーを吸い取ると、いづらくなるからなんだ。」
真緒「いづらくなる」
母「そうだよ。1つのサインなんだ。もう、そうなってくるといつまでもはあの連中でもいられないんだよ。ただ、たちの悪いのはそれでも居座わろうとするから、そうならないようにしなさい」
真緒「具体的にはどうすればいいんですか」
母「それは自分で考えるんだ」
真緒「自分で考えるっていったって」
母「大丈夫だよ、あんただったら。一度離れたら貧乏神は2度と戻っては来ないから、安心するんだよ」
真緒「ええ、どうしたらいいのか分からない」
母「気持ちをしっかりもちなよ」
真緒「はい」
母「大丈夫だよ。いつまでもいられる相手ではないんだから。体の調子も大夫悪いようだね」
真緒「いなくなったら、それも直りますか」
母「もちろんだよ。すっと消えてくよ。なんかあったらまたここへくればいいよ。わたしはいつもここにいるから」
真緒「わかりました。あ、おいくらですか」
母「いいから、いきな。あんたはそんなのに負けたら、幸せになれないんだから、しっかりしなよ」
真緒「はい、ありがとうございました」

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