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アンタしか。

第1章 始



「そうだなぁ、今日は久し振りに山内も来たことだし、ご希望通りにするか!」


クラスから今度は歓声が起こる。
調子の良い奴らめ。
ま、あたしも人のこと言えないけど。


山内というのは山内大樹のこと。

黒髪で眼鏡で肌が白くて休みがちで、休み時間やお昼の時間も一人でいるような奴。

どうやって勉強してるのか知らないけど、頭は良いらしい。


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