2人の男の攻略法②
第1章 新たな告白
雪が眠りについた後、
圭と翔は二人で話始めた。
「なぁ圭・・・・・
俺ら間違ってんのかなぁ?」
「なんだよ急に・・・・」
「俺はさ、雪がそばにいてくれたらそれでいいって思ってた・・・・・」
翔は天井を見上げ淋しそうに続ける。
「でもさ・・・・・
雪はどうなんだろう・・・?
雪は優しいから、
俺らの事考えて何もいえないだけじゃないのかな?」
「翔・・・・
雪はさ・・・・
俺らと離れたくないから泣いたんだろ?
それが答えじゃないの?」
「そ・・・だな」
圭がそっと翔の頬を撫でる。
そのときはじめて、
翔は自分が泣いている事に気付いた。
「翔も雪も悩みすぎなんだよ。」
圭は翔の唇に自分の唇を静かに重ねた。
「俺、雪じゃないんだけど?」
「ハハッ!知ってるよ。こんなデカイ雪は可愛くない(笑)」
いつになく大きな声をあげて圭は笑った。
それにつられて翔も笑う。
「これから先・・・・・・
雪が『いらない』って言うまで、
俺らは恋敵で、親友だ。」
「プハッ!圭、言葉のチョイスが昭和くさいよ(笑)」
二人は夜が明けるまでくだらない話をした。