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2人の男の攻略法②

第1章 新たな告白

雪の手のひらにはひとつの鍵があった。

雪は目を真ん丸くしながら二人にたずねる。

「これ・・・」


「んーとね、皆で住む家の鍵。
圭と一緒に借家、借りたんだ。
雪とちょっとでも
一緒にいたいから・・・。」

翔は真剣な顔でそう言った。

圭が話を続ける。


「雪、無理はしなくていいんだ。

ただ、俺たちは雪と一緒にいたいから。
だから・・・・・」




「嬉しい・・・・・
ありがとう。」


雪ははにかみながら二人を見る。


これから

ずっと一緒にいられるんだ。


そう思うと
雪は嬉しくて涙がでそうになった。



「来週のオフの日に、引っ越ししない?俺らも手伝うし!」


雪に迷う必要は無かった。
翔の提案に笑顔で頷く。

「うん!」








それから雪は、
家に帰って早速引っ越しの準備に取りかかる。


まるで遠足に行く前夜の子供のように
雪ははしゃいでいた。





これからはきっと楽しい事ばかり・・・・


早く引っ越ししたいな・・・








その時、

僕はまだ知らなかった・・
あんなことが起こるなんて・・・

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