2人の男の攻略法②
第4章 捨てないで・・・
ガチャ・・・
静かに扉は開かれた。
バツの悪そうな顔をした翔が、部屋にはいってくる。
翔は開口一番、雪に謝罪をした。
「雪。ごめんなさい。」
雪は泣きながらフルフルと首を横に何度も振った。
「僕が・・悪いの・・・
ごめんなさい・・・
翔・・ごめんなさい・・・」
「雪・・・俺、ホント最低だ。
雪がたくさん傷ついて、たくさん怖い思いしたの知ってるのに・・・
最低な事、言った・・・
本当に後悔してる・・・
俺・・雪の事・・・
大好きなんだ・・・
いっぱい・・・雪を・・感じたいのに・・・
雪を・・・
抱きしめられないのが・・悔しくて。」
「抱きしめて・・・翔・・・・
僕も・・感じたいよ・・・
ずっとずっと・・・触れて欲しかった。
二人に・・・抱きしめてもらいたかった・・・」
ギュッと
三人抱き合った。
暖かくて・・・ホカホカして・・・
幸せで
「ねぇ・・・このまま・・・
抱いて・・・?」
雪の大胆な発言に二人は驚きを隠せなかった。
「でも・・・雪、怖いだろ?」
翔の言葉に雪は首を振る。
「セックス・・・したい・・・
はやく・・・
嫌な事忘れて・・・
二人のことだけ感じたいの・・」
二人の手をギュッと握り、雪は
「お願い。」
とつぶやいた。
「わかった。
怖くなったら、すぐにやめるから・・・無理は絶対しないでね?」
「うん。」
雪は、目を瞑ると二人のキスを待った。