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勇一「そうですか」
初江「幸江ちゃんは知ってるんじゃないの」
幸江「何で私が知ってんのよ」
初江「いや、そんなことあんたしか知らないかなと思って」
幸江「みんなと、一緒に帰ってきたんだから、私だけが知ってるはずないでしょ」
初江「別に、ムキになんなくたっていいじゃん。勇作くんのお気に入りならと思っただけよ」
勇一「ええ、どういうことですか」
初江「実は、勇作君が幸江ちゃんに気があるって言うんで、みんなで応援しているんです」
勇一「そうだったんですか」
初江「あれ、お父さん知らなかったんですか。相談するって言ってたのに」
勇一「そんなこといってなかったなあ、勇作のやつ」
初江「ああ、きっとはずかしいんですね。私でもなかなか自分の父親には、相談できませんよ」
勇一「それで、幸江ちゃんは、、、ああ、いいえ、、」
初江「そんなこと勇作君のお父さんにはいえませんよ。突然告白されたばかりで、まだ気持ちが決まってないんです」
勇一「ああ、そうでしたか」
幸江「ちょっと、話を大きくしないでよ」
初江「ああ、ごめん。お父さんの前じゃ、幸江ちゃんも恥ずかしいわよね。べつにいいんじゃない、時間をかけて決めれば」
幸江「もう、ほんとうにあきれる」
勇一「でも、私のことは気にしないでください。私は、聞かなかったことにしますから」
初江「そうですか。応援してあげてくださいね。どうですか、幸江ちゃんみたいなお嫁さんは」
勇一「そうですね。どうでしょうか。うれしいかもしれませんが、、いいえ、、私は、聞かなかったことにします」
初江「きっと、そのうち、勇作君から相談されますよ」
勇一は、家に帰って自分の家の料理をした。隣で教えている合間にも、いろいろ仕込みはしていたので、ある程度の準備はできていた。そうしている家に勇作も帰ってきた。