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パパはかわら版

第7章 パパはかわら版 F

第6話

橋龍は、子供たちが出かけるのを、見送った。隣の時枝と勇一に一応は、子供たちのことを頼んだのだ。

橋龍「ほんとうにすみませんね。こんな子供たち3人、酷い迷惑をかけると思いますよ」
時枝「ご心配なさらないで。姪御さんたちはしっかりしているじゃないですか。こっちの方が心強いぐらいですよ」
橋龍「いやー、そんなこといわないでください。必ず迷惑をかけると思います。この子たちには、しつこく注意はしたんですが、ちゃんと守れるかどうか。いいな、君たち。迷惑はかけるんじゃないぞ」
初江「なによね、急に。いま言い出しただけじゃない」
幸江「そうよね。ほったらかしで、全く私達に感心なんかないのにね」
橋龍「んん、どうした。分かったのか」
初江「はいはい。いわれたことは守りますよ」
橋龍「そうか。それじゃ、よろしくお願いします」
時枝「はい、分かりました」
勇一「それでは行って来ます」
勇作「俺にまかしときなって」
初江「なにいってんのよ、あんた。それじゃね、行って来ます」
幸江「寂しくても、大丈夫だよ、明日帰ってくるから」
良江「それでは、行って来ます」
幸江「ああ、そうだ、ねえ、おみやげはなにがいい」
橋龍「おみやげ。いらない、いらない。君らがいないことが、最大のおみやげだよ」
幸江「ああ、そう。ふん」
初江「ふん」
良江「ふん」

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