テキストサイズ

パパはかわら版

第4章 パパはかわら版C

昨日帰ってきたばかりの3人は、何もすることがなかったので、とりあえず、家の掃除をすることにした。2,3日だが、長い間家を空けてたから、掃除ぐらいしようということになったのだ。まあ、いつもの調子で、茶碗を割ったりして、橋龍の機嫌を逆なでするようなことになってしまっていた。

初江「あんたまた、割って」
良江「すいません。どうしても、洗い物は、苦手で」
初江「だから、やらなきゃいいじゃん」
良江「そういうわけにはいきません。なんとかできるようにします。台所仕事もできないような女にはなりたくないんです」
幸江「まあ、いいじゃない。やってくれるっていっているんだから。私達になんの損もないよ」
初江「得もないけどね。パパの機嫌を損ねないといいけど」
幸江「そうね。これ、なんか高そうだもんね」
初江「あんた。焼き物の値段なんてわかんの」
幸江「全然。だけど、高そうに見えない」
初江「そうかな。どれも同じようにしか見えないや、私には」
良江「いいですよ。私が謝りますから」
初江「そんなのあたりまえじゃない。あんたが割ったんだから」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ