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狼彼氏!?

第1章 嵐のような

ん?寝坊?……あっ!遅刻!


『琥君!私たち遅刻しちゃうよ!!』


私は、駅の時計を見るなり焦った。


しかし琥君は、呑気に


「すでに遅刻だろ」


と、ゆっくり歩き出す。


『ダメだよ!急がなきゃ!』


私と琥君は、急いで改札口を抜けた。


まぁ琥君は、のんびり私の後を歩いているんだけどね…


駅の階段を降りる前に私は、振り返り…


『琥君~早く~』


そう言い終えた後…階段を降りる人にぶつかりバランスを崩してしまった。


「先行ってろって…おい!バカ!!」


バランスを崩し階段から落ちる寸前…


琥君が私の手を引っ張ってくれた。


『あ、ありがとう』


引っ張られた勢いで抱きつく形になってしまったので、すぐに離れてお礼を言った。


しかし…


「お前バカか!!もっと気をつけろよ!!」


琥君は、私の両肩を掴み怒鳴った。


痛い…


肩をぎゅっと掴まれて痛い。


『…痛いっ』


「わりぃ…」


そう言うと琥君は、手を離した。


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