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狼彼氏!?

第18章 新学期

「琥さ~~~ん…何処っすか~~~~」


屋上のあちこちを見渡しながら叫ぶ靖君。


よっぽど琥の事が好きなんだ


まぁでも好きって言うか慕ってる感じだったけど


「琥さ~ん、出てきてくださ~い」


『あのっ…靖君……私と琥…別れたの』


「え?ぇえ!!!!??」


私たちが別れた事がそんなに意外だったのか…彼は、とても驚いた様子だった


『この前…振られちゃったんだ…もう好きじゃないって』


ダメだ…すぐ涙が出てきちゃう


「…そんな」


やっぱり苦しいよ、辛いよ


『琥の事……好きになるんじゃなかった』


「そ!そんな事思っちゃダメっす!!希望を捨てちゃダメっすよ!!」


『…っ!』


まさか琥の友達にそんな事言われるなんて思っても居なかった


“希望を捨てちゃダメ”か…


「ね!諦めたらそこで試合終了っすから!」


よく聞くセリフ…


でも…本当にそうだ


私、琥の事好きだけど辛いから無理して諦めて…琥の事忘れようとしてた


でも諦めちゃダメなんだ


『靖君……ありがとう。なんか楽になった』


「ちささんには、笑顔が似合います!」


そう言うと彼は、屋上を出て行った


いったい何をしに来たのだろうか?


でもおかげですっきりした。


うん!教室戻ろう!









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