テキストサイズ

Halloween ー影なる聖夜ー

第5章 距離



「ーー!? っ痛」


 イスから転がり落ちた衝撃で目が覚める。

 視界に映るのは、純粋に逆さになった自分の部屋。
 ...あれ、何でイスで寝てたんだっけ?


「てて......」


 とりあえず、ぶつけた箇所を氷で冷やそうと思い階段を下りると、今から母さんの驚いたような声が聞こえてきた。

 根っからおっとりしている母さんが声色を変える事なんて殆ど無いから、思わず立ち止まる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ