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ショタコイ

第5章 イブク、オモイ。



「痛い?」


彩は由の二の腕の傷をさする。


「っ…少し。」


痛みに顔を歪める由を見て、彩は口元だけでクスッと笑った。


由と彩が、一緒に生活し始めてから、一ヶ月が経った。


二人は、姉弟や親子よりも確かな絆で結ばれていた。


血が繋がらなくても、体を繋げなくても。


そう、二人はすでに体を結ぶ瀬戸際まである。


だが、まだ性交には至ってなかった。


「彩さん…」


「黙ってて」


いつも、その始まりは突然だ。

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