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見える。

第6章 異変。



あれ、なんかお母さん、おわんって言ってたような。

あれ、私の聞き間違い?うん。そうだよ、そうだ。聞き間違いだ。

語尾にぴょんをつけたりする、悪魔の囁きだ。


「ま、それはそうと、上がって!唯ちゃん!」
「そんな、悪いですよっ…」
「いーのよ、いーの!話し相手が居なくて、ちょうど寂しがってた所なのよ!あぁ、そうそう、昨日かって来たケーキがあるわぁ!唯ちゃん食べる?」
「……いただきます…。」


ほとんどケーキにつられて、私はおばちゃん家に上がり込んだ。

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