
見える。
第2章 目
…は…?何ゆってんの、コイツ?何、私に?私に言ってんの?まって…落ち着いて聞いてくれ、なんてドラマみたいなセリフ、初めて言われたし。何、みえなくなってしまうかもしれないんだって。
何かよくわからない。でも、私の目から涙が出た。しかし包帯をしているから、包帯が水分を吸収してしまう。そのせいで、医師は私が泣いてることに気付かず話を進める。
『今はこちらで色々やっているからかろうじて見えているだろうが、いずれ私達の薬も効果がなくなるだろう。』
『…ぅ…』
思わず声が漏れた。その声で医師は、私が泣いてることにようやく気付いたようだった。
『…そうだよね…いきなりこんな事いわれても、困るよね…でも、手術すればなおるかもしれないんだ。…しかし成功する確率は、非常に低い。』『…!』
『受けてみるかい。唯ちゃん。』
『…はい…!』すこしでも確率があるなら、私はそう思い、力強く頷いた。
母は、私達が話している間、黙っていたが、多分泣いていたんだろう。時折鼻をすする音が聞こえた。
何かよくわからない。でも、私の目から涙が出た。しかし包帯をしているから、包帯が水分を吸収してしまう。そのせいで、医師は私が泣いてることに気付かず話を進める。
『今はこちらで色々やっているからかろうじて見えているだろうが、いずれ私達の薬も効果がなくなるだろう。』
『…ぅ…』
思わず声が漏れた。その声で医師は、私が泣いてることにようやく気付いたようだった。
『…そうだよね…いきなりこんな事いわれても、困るよね…でも、手術すればなおるかもしれないんだ。…しかし成功する確率は、非常に低い。』『…!』
『受けてみるかい。唯ちゃん。』
『…はい…!』すこしでも確率があるなら、私はそう思い、力強く頷いた。
母は、私達が話している間、黙っていたが、多分泣いていたんだろう。時折鼻をすする音が聞こえた。
