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見える。

第2章 目

はぁ…つかなんだこの包帯。まぢうざい。もう最悪だ…。
そうこうしている内に、お母さんが先生を連れて帰ってきた。
『…唯ちゃん…目覚めたのかい。』
はい。私はそう言う。 『隠したり、変に前置きしたりするのは、僕は好きじゃないから、ハッキリ言うが…』
何々。何を言うの。この包帯の事?


『…君は…事故にあったのを覚えてはいるかい。』はい。覚えてます。と、私は言う。
『その事故は、信号無視による物だった。運転手は、唯ちゃんをひいた後逃げたらしいが、昨日、警察に捕まった。』
私は無言で頷く。
『…だけど、ね…落ち着いて聞いてくれ、今回の事故で唯ちゃんの目は、みえなくなってしまうかもしれないんだ。』

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