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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第3章 知り合い



「…で、何か用ですか?」


私は家の門をガチャンと閉め、学校へと向かう道に足を動かした。


その後ろを、俯きながらテケテケ追いかけてくる生沼佐由子。


「…私…、私と…友達になって…くれませんか?」


小さな声でボソボソ言う彼女に、私はため息をついた。


「悪いけど私、友達とか面倒なのいらないんだ。」


誰とも一緒にいる気はない。


「…あ…そうですか…。」


あ、結構諦め早いのね。


ってか、私と友達になりたいとか珍しい子もいるんだなぁ。


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