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トライアングル・ラブ―素直になりたかった―

第3章 知り合い



私は足元に落ちていた石ころをチョンっと蹴飛ばした。


「…なら…。」


生沼佐由子が小さな声で再び何かを言おうとした。


私はため息をつき、ゆっくりと振り返った。


「…知り合い…になってくれません…か?」


「…知り合い?」


私は思ってもなかった言葉を言われ、首を傾げた。


そよそよと暖かい風が私たちを包む。


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