トライアングル・ラブ―素直になりたかった―
第3章 知り合い
「忘れんなよ!…ってか、誰、この子。」
南は静かに私たちを見つめる生沼佐由子を指指した。
「…あぁ、この子は…「私、生沼佐由子…です。沙織ちゃんの…知り合いです。」
私が紹介しようとすると、生沼佐由子が自ら南に自己紹介をした。
私のときより、ちょっと声を高くして。
「へぇ。さりの知り合い?仲良くしてやってな!コイツ、知り合い少ないから。」
南は蔓延の笑みを生沼佐由子に向けた。
そんな南の笑顔に頬を赤らめる彼女。
…なに、この状況。