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土曜日の逢瀬

第3章 二人の過去(高校時代)

どれくらい寝てたんだろうか?

「美佳、帰るよ~!」

と優子に起こされる。


「頭いてぇー!!」

と拓真が騒いでるのがうるさい!

「お前飲み過ぎ!」

と修二に叩かれてる。


私は少し寝てスッキリしたけど…

冷静になるとあれは
なんだったんだろう?
と頭の中で修二との
キスの事をグルグル考える。


チラっと修二の方を
見ると目が合った。


「シノ!お前も酒弱いのに
無理して飲み過ぎ。」

とまたニッと意味深な
笑みを浮かべる修二。


(あぁ、夢じゃなかったか。)


と修二とキスしたんだと
妙に実感する。


(いっそ記憶が飛んで
くれたらよかったのに…
あんなキスしといて、
忘れられなくなるよ。
あたし彼氏いるしっ!)


それから始発で地元まで
みんなで一緒に帰った。

修二は何事もなかった
ようにしてるから、
きっとノリとか勢い
だったんだろうなと
思うことにした。




…二人が数年後に再会するまでは…

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