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高校生になって

第7章 放課後




かなり気まずい状況。

その空気を破ったのは

「榊、まだまだプリントあるぞ。
もう、6時だ……。」

早灘くん

「うん。私、不器用でごめん
急ぐから…」


「不器用じゃないでしょ。
ゆっくりでいいよ」

なぜか今日はやけに優しい
ってさっきから何回優しいって
言ったっけ?






あれから15分後ー

「よっしゃ、終わった。榊……」

振り向くと

チュッ




(え、今のなに?何の音?)

リップ音が静かな教室に響いた


少しの間があり

「っっん!?!?」

キスされたことに気づいた。


「………早灘…くん?」


「顔真っ赤。」

え、嘘?

言われたらもっと意識して
顔が火照ってくるのがわかる。


早灘くんは
ホッチキスで止めたプリントを
持ち上げて職員室に向かう

私はなんだか動けずにいた。

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