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高校生になって

第7章 放課後



「失礼します」

((おぉ。二人とも来るの早いな
もうすぐ文化祭だから、このプリント
ホッチキスで止めておいて。47人ぶんなー

うわ………
量多すぎだよ。

「早灘くん思いでしょ?
私、半分持つ」

重いぞ?と言って
半分よりも少な目に渡してきた
さりげない優しさとか好きだな………

あっ、私なに言ってんのよ
恥ずかしい……

勝手に色々考えてると
教室に着いた。


「よしっ、がんばるか」
そう言って早灘くんは手際よく
紙をまとめてホッチキスで止める。


器用だなー
私もがんばろ。

早灘くんの隣に机をくっつけて座る
小学生の時みたいにかなり近い。



パラッ

「あっ、プリント」

私と早灘くんの椅子の間に
プリントが落ち拾おうとする

(あっ)

早灘くんも取ろうとして
手が重なる状態。

「ご、ごめん」

私は咄嗟に手を引っ込めた。

(いやー、手当たっちゃったよ)





「別にいいよ」

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