
大好きの意味
第3章 昼休み
―え?さっき?って…
「今日空いてるか?」ってやつ?
でも、そんな時間無……
「今日部活休み」
裕翔は私の考えを見抜いたかのように、そう言った。
「え?うそ…」
「昨日のメール見なかったのか?」
裕翔が呆れた顔でこっちを見てる。
―メール?あー見なかったかも。
裕翔は同じ部活で、大抵の練習内容は前の日にメールで送られる。いつも殆ど同じ内容だから最近はあんまり見てなかったんだ。
突然の部活休みに驚いたが、次第に喜びが沸き上がってきた。
「じゃあ、後でな」
そう言うと裕翔はさっさと言ってしまった。なんだか冷たかったが、初めて学校でキス以外のことをされ、クラスに戻る頃には心臓がバクバクだった。
